「おっ!この日何?」
リエが僕のデスクの上のカレンダーを取り上げる。
リエが聞いているのは、僕が蛍光ペンで丸をつけた、先輩と行く花火大会の日のことだ。
勝手に丸の周りに小さな半円を書き加えて、花丸にしてしまっている。
「ああ、それ?花火大会だって」
「行くの?」
「うん、そう」
「誰と?」
「教えない」
「教えない」
「うん、そう」
「そう」
「いや、先輩たちと」
「あっそう」
「うん、そう」
「ふ〜ん・・・」
リエはちょっとだけつまらなそうだった。
僕はその顔を見ながら、美穂さんに「誰も誘うな!」と言われてたことを思い出して焦っていた。
リエが「私も」と言い出さないことを祈る。
幸い、その後、リエは他の人に呼ばれて僕のところから去っていった。
僕は自分の口の軽さを呪う。
リエが僕のデスクの上のカレンダーを取り上げる。
リエが聞いているのは、僕が蛍光ペンで丸をつけた、先輩と行く花火大会の日のことだ。
勝手に丸の周りに小さな半円を書き加えて、花丸にしてしまっている。
「ああ、それ?花火大会だって」
「行くの?」
「うん、そう」
「誰と?」
「教えない」
「教えない」
「うん、そう」
「そう」
「いや、先輩たちと」
「あっそう」
「うん、そう」
「ふ〜ん・・・」
リエはちょっとだけつまらなそうだった。
僕はその顔を見ながら、美穂さんに「誰も誘うな!」と言われてたことを思い出して焦っていた。
リエが「私も」と言い出さないことを祈る。
幸い、その後、リエは他の人に呼ばれて僕のところから去っていった。
僕は自分の口の軽さを呪う。