先輩は沢山の男性社員たちに囲まれて、困った顔をしている。 きっと、どの車に乗るべきなのか迷ってるんだと思う。 先輩には今現在つきあっている人はいない。 本人がそう言っていたのだから本当だと思う。 あれだけキレイで人気もあるのに、不思議に感じるのだが、僕には関係がない。 そんなことを考えながら、先輩とまとわりつく男性社員たちを見ていた。 すると、ボウリング場で先輩の隣に座っていた、先輩の友達(この人も先輩なのだが)が僕の車のほうに近寄ってきた。