大地の胸で泣き伏せてからどのくらいたったのだろう。 大地をみると寝ているようだった。 ーー春木君。……かなた。 もっと早くお互いの気持ちに気づいていたら、大地は死ぬことを選ばなかったかもしれない。 でもいくら過去を悔やんでも大地はかえってこない。 大地の横に並んで栞も横になった。 大地の手を握りしめて目を閉じる。 ーーあなたの所へ行きたい。