小悪魔的な彼と悲観的な彼女




ーーーそして、今ここにはすっかり彼の手に落ちてしまった、残念な私が居る。


彼の楽しみに全力を尽くしてしまっている、私が居る。

私の感情は、彼の言動一つ一つに大きく揺さぶられる。


だから今日も…私は一人、スマホを眺めては溜息をついている訳で。


「はぁー…」


…連絡が来ない。

ある程度の頻度を保っていた拓也君からの今日行きますの連絡。それが最近…というかここの所、少ない。ていうか来ない。

今回来ない!


だから今日も鳴らないスマホを9割の諦めと1割の期待と共に握りしめている訳だけど…って、私は女子高生か。そりゃあ恋したら大人も子供も関係無いって、どっかで聞いた事あるけどさ…あるけどさ!

なんかね?違うんだよ。大人になってからの恋は高校生の恋と違ってさ、なんかキラキラ…してないんだよ…なぁ…


「はぁ…ドロドロだよ、私の恋は。…って、何だかなぁ」


恋だなんて、口に出した瞬間現実感抜群。恥ずかしい、物凄く恥ずかしい。