君からのそれだけ大きな愛があるなら、もう君の過去にも周りの視線にも自分達の現実にも惑わされないで、真っ直ぐに前を向いていけるような気がする、そう気持ちが決まるとすっと心が軽くなった。
あぁ、私が求めてたのはこれだって、そっと降ってくる拓也君の唇に目を閉じながら私は、愛おしさをギュッと抱きしめた。
ーーそれから私達は、周囲のお互いを知る人間に付き合ってる事を公言した。
もっと早くこうしれば良かった、なんて呟く拓也君はどこか悔しそうで、そういえばご飯を食べに行った時は知り合いに会いたがって無かったような…なんて思い出した私は、もしかして秘密にしたかったの?という不安に駆られてしまい、思い切ってその理由を尋ねてみた。
「…第一はやっぱり…過去の事とかなんか噂になってる事とかを、すみれさんに知られるのが嫌だったから。それと…ですね」
すると隣に座ってた拓也君がズズッと私に近づいてきたと思ったら、恥ずかしそうにポツリと零す。
「近い人には相談してたから、そこに二人で登場は…恥ずかしかった」
そう言って照れた顔を隠すように私に口を寄せてくる拓也君。…に、私は気づいていたけれど…
「えっ、相談してたの⁈」
「……」



