「孤独死がーとか意味分かんない事言ってたのに!」

「…はい、本当に申し訳ありません」

「本当だよ!まったく、無駄に心配させといてさー」

「はい、本当にすみませんでした。琴乃さんにはいつもお世話になってしまって、常々申し訳ないなと、心苦しく思っております。だからいつか、いつかは絶対、代わりにお礼が出来たらなと…!」

「…えっ、な、何よそんな急に。別にあたしは…ほら、大したことはしてないんだからさ、良いんだよそんなの。ね、まぁ良かったねほんと、彼氏出来てさ。これであたしも安心して、」

「いつか菓子折り持ってお礼に伺います、旦那さんに!」

「って旦那にか!なんで旦那なのよ!」

「痛っ!」


殴られた。

やけに重い一発だ。どうやら琴乃さんはお怒りのご様子。


「まったく!人が心配してるってのになんだそれは!余裕か!」

「いや、余裕って訳じゃ…だっていつも夜遅くまで琴乃付き合わせてて旦那さんに悪いなって…」

「旦那の事まで考えなくていい!てゆーかあんたはいつも思考が可笑しい!」

「え?そんな事な、」

「なくないから!もういつも変な方に行くんだから… 勝手に突き詰めるのやめなよね、本当。だから答えがぶっ飛んだ所までいっちゃうんでしょ!」