落ち込んでいても仕事は待ってくれない。
今日は会議室に呼び出された。
中には俺のグループ、グローバルの竹内剛、加藤真、黒崎まさるが揃っていた。
「おはよ」
「「「おはよ」」」
「さとし、例の彼女はどうなった」
真が聞く。
「結婚しちまったよ」
剛は雑誌から顔を上げ、
「まじでいたいなそれは」
「まあ、俺が追い詰めた様なものだから…」
「その内、いい子が現れるよ」
まさるが慰めてくれる。
「ありがと」
部屋のドアが開き、高崎チーフマネージャーと個々のマネージャー、1人の女の子が入って来た。
「ミーティングを始めるぞ」
1つのテーブルに集まりミーティングが始まる。
「まず、こちらの女性を紹介する。白石あさみさんだ」
「白石です。よろしくお願いします」
「彼女には、さとしのマネージャーになってもらう」
「俺のマネージャーと変えてよ」
まさるが愚痴る。
お気の毒様。
「井上さとしです。よろしくお願いします」
「こちらこそお願いします」
外見は地味で、黒縁眼鏡にダークスーツ、でも何かひかれる物がある。
「そろそろ仕事に行くか」