“・・・・死んでる”
「はっ?!何?!どうしたわけ?!・・・・事故?!」
“あっ?なんだそれ?・・・・・風邪ひいた・・・。熱が半端ねぇ・・・・”
「な、何度よ!?」
“・・・・39度・・強・・・・・”
「病院は?!薬は??!」
“・・・・・行ってねぇし、薬買いにいく元気がありゃあ、病院にもいってる”
「ちょ、ちょっと、誰か呼べないわけ?」
“・・・・ムリ、みんな忙しいし・・・・、まぁ、何とかなるだろ・・”
いや、何とかなる状態じゃないでしょ?それ?
どんだけ楽観視してるのよ・・・。
「タクシー呼んででも病院行きなさいって!!」
“動くのだりぃ・・・”
「ちょっと、私が最後に話した人とかになるの御免だけど!!」
“・・・・・勝手に殺すなよ・・・・。ああ・・・でも死にそう・・・”
全然、大丈夫そうじゃないじゃん!
かなり弱っている声にこっちがパニックになる。
39度強って、高熱だよ?!
なのに薬も無し?
多分食事だって・・・水分もとってないんじゃ・・・。
頭の中で色々な懸念が巡って無言になると、申し訳なさそうな玄の声が響いて我に返る。
“・・・わりぃ、・・・しんどいから・・・切る・・”
「ちょっと、待って!」
“・・・・ん?・・・”
ああ、もう、私・・・いいの?
「・・・・あなたの家、・・・どこよ?」
だって・・・・、
もう、
仕方ないじゃない。
視線でコサージュを見つめてため息をついた。
通話を終えるとエプロンを外し鞄をつかんで外に駆け出した。
近くのドラッグストアにそのままの勢いで駆け込みカゴに必要でありそうなものを値段も見ずに投下していく。
重みを増すごとに値段も増えていそうなそれに、あとで何かを要求しようと小さく思って会計をした。
薬や飲み物、必要最低限のものを手に教えられた住所に急ぐためにタクシーを拾い乗り込んでいく。
流れる景色を車内から見て、夜の帳を見上げてしまう
教えてもらったマンションは割と近くタクシーの動きは静かに止まった。



