「おっはよぉ!今日から高校生だね!」



「おはよぉ夏花!元気してた?」



私の名前は、小坂花榴。



今年から高校生です!



外見?普通の普通、並の並!



で、私の隣にいるのは、南 夏花。



私たちは保育園から一緒で、まぁ、幼馴染ってやつ。



家も近くて、毎日のように一緒にいる。



……外見が違いすぎるところだけ困るんだけどね笑



私は髪も黒くて、ただ伸ばしてるだけなんだけで。目も二重だけど…普通だし。
鼻も低くて…良いところなんてない。



夏花は、茶色く染めてて、ふわふわで。目はまん丸で、肌が透き通るくらい綺麗で。とにかく可愛いの。女の私でも恋しちゃうくらい。



「もちろん元気だったよぉ!ハルも元気そうだね!」



…喋り方も可愛いんだよなぁ。



「もちろん元気だよ!…あ!クラス発表!てか、入学式!早く行こっ!」




「え⁈あっ、ちょっと待ってハル!」




走り出そうとしたら、夏花に手を引っ張られた。



ちょっとよろけて、夏花のほうに振り向くと、



ーパチッ



なんか髪に付けられた。




「ん?なに?これ」




聞いてみたけど、なんにも言わずに



「ほーらっ!遅れちゃうっ!行くよっ」



そう言って曖昧に誤魔化して、私の手を引っ張って走り出した。