個室には二人がけのソファーが置いてある。


ドアはあるんだけど、外の声が少し聞こえる。


中に入ってソファーにひなを座らせる。


「帰るのに・・・」


小さい声で言う。


見かけによらず意地っ張り?


俺も向かい合わせで椅子に座る。


「なんか飲む?」


メニューをめくる。


首を横に振るひな。


また泣きそう。


・・・・・ひなが邪魔だから俺が機嫌悪いと思ってた?


まぁ、確かに無視したのは俺だけど・・


ひなの頭をなでる。


「邪魔じゃねーから・・・」


そういうと、涙を我慢してる顔。


俺のシャツを握り締める。


「なんで怒ってるの・・・・?」


潤んだ今にも泣きそうな瞳で上目遣い。


それ狙ってる・・・?


「危ないから。ここはひなみたいな子が来る場所じゃないよ。」


なるべく優しく言う。


「なんで?・・・・私、子供っぽいから?」


・・・・・なんでそうなんの・・・?


「はぁ・・・・」


深いため息。


困った顔で涙目で首をかしげるひな。


手を引いて、足でひなを挟み込む。


「・・・・・・俺の見てない隙に・・誰かにさらわれたらどうすんの?」


「みんな居るから大丈夫だよっ」


「トイレとかは?いくらでも死角はあるよ?ココ暗いし・・・・
それに、喧嘩とかいきなりあったりするし、怖いやつもいっぱいいる。

ひなが思ってるほど安全な場所じゃない。」


真剣に目を見ながら言う。


だってこれはホントの話し。


しゅんと下を向いて


「ごめんなさい・・・」


わかってくれた・・・?


ってタカの言うとおり、ひなにはちゃんと言わなきゃ伝わんないな・・・


「だって・・・」


ひなは俺の胸元のシャツを握りながら顔を上げる。