その時、腕を引かれ、抱きしめられた。


え・・・・?


「泣くなって・・・・」


耳のそばで聞こえる低い声。


優君の体にすっぽりおさまる私の体。


優君の体温が伝わる。


ドキドキいってる私の心臓。・・破裂しそうだよ。


びっくりしたら涙がぴたっと止まった。




「ほっほんとに・・・・?」

優君の腕の中で小さく言う。

「え?」

「私・・・一緒に居て迷惑じゃない?」

優君のジャージの袖をぎゅっとつかむ。

ダメだ・・こんな事言うことがめんどくさい女だよ・・・


「別に、迷惑じゃねーし。」

言葉は悪いけど、声は優しい。

抱きしめられたまま頭をなでられた。

「ほ、んとに・・・?」

優君の肩に顔をうめたまま言うと。

「しつこい。もう言わねー。」

とぶっきらぼうに言われた。


言葉は悪いけど、ずっと頭はなでられたまま。


体温と一緒にやさしさが伝わってくる。


ドキドキは止まらないけど、安心できる。


多分、今沸騰しそうなぐらい顔真っ赤だ。


心臓は爆発しそうなんだけど・・・・・もう少しこのままでいたい。


そう思って優君の袖を握っている手に力を入れた。







しばらく頭をなでていた優君が


「泣きやんだ?」



って腕を離して私の顔を覗き込んだ。