長い長い、夏休みが終わって、学校が始まる。



久しぶりに着る制服。



少しだけ、スカートの丈を上げてみる。



玄関を出ると、優君がいた。



「おはよ。」



「え・・・・なんで・・・?」



「一緒に行きたいんだけど、迷惑?」



意地悪に笑った優君。



迷惑だなんて私が思ってるわけないじゃんっ



「迷惑っ・・・・・じゃないしっ」



といって玄関を閉める。



クスっと笑う優君。



門を出ると私の手を握って



「スカート、短い。」



拗ねたように言う優君。



「えっ?そう?」



上げたのはほんのちょっとだけ、ほんとにちょっとだよ?



私のウエストに手を回す。



「わっ、優君っ!!」



巻いたウエストを元に戻す。



「誰に見せんの?」



グッと私の肩を抱いて耳元でささやく。



耳に息がかかるからくすぐったいっ



「べっべつにっ!」



「ひなに誘惑されていいのは俺だけ。な。」



そんなこと・・・・・しないもん・・・・



そのまま手をつないで学校へ行く。



教室に入ると、みんなの視線・・・・



優君は気にせず、自分の席に着く。



「はぁぁあ、ねむ」


机に体を預けて眠りだす。





手をつないだまま教室に入ったし、付き合ってるってバレちゃった・・・・