「ユエからなんて…ッ珍しいジャン…ッ」


そう言いながら笑うタクに
何も言い返せず
ただただ与えられる快感から逃げるように
巻き付けた腕に力を込めた



“ギシッ…ギシッ…ッ”



他に何もない殺風景な部屋に
ベッドの軋む音と
2人の吐息と甘い声が響く


少し肌寒かった部屋も
熱気で蒸し暑い程になっていた



「タク…ッ…アッ…キス…して…ッ」



私がやっとそう声に出すと
タクは珍しそうな顔をした後に
深く深くキスをした



「ユエ…ッ…愛してる…よ…ッ」



不敵な笑みを浮かべるタクに
私は精一杯の皮肉を込めて言った



「噓吐きッ‥そんな事…ンアッ‥思ってもない癖に‥ッ」



するとタクは腰の動きを早める



「ユエ‥‥ッ‥‥ユエ‥‥ッ」


「タク‥‥ッ‥‥アッ‥‥」



タクもそろそろ限界らしく
私の手に指を絡めた



「タクッ‥‥イキ‥‥そ‥‥ッ」



「オレもイク‥‥ッ‥‥一緒にイコ‥ッ‥‥」


そしてラストスパートをかけるように
激しく腰を打ち付ける



「アアン‥‥ッ!!イク‥‥!!」


「オレも‥‥イク‥ッ‥!!」



私は意識を手放した



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