「ば、バカ! ヘンタイ! おたんこなす! すっとこどっこい!!」
反撃しようと言葉を投げつけ、目をつぶった。顔も見たくない。
でも、やっぱりちょっと気になって、薄目で白雪くん見上げると、もう我慢できないとでも言うかのように、白雪くんはふきだした。
「本当に、アンタって面白い性癖してんのな」
「え? バカにしてるの!?」
「アンタの好きな教科から勉強するか、嫌いな教科からするかってことだよ」
昨日、今日と続いて何度目かの赤面。この人といると、どうも私は調子が出ないらしい。勝手に勘違いして、暴走して、止められないのだ。
だから、あくまで平静を装って聞いてみるの。
「……教えてくれるの、勉強」
「優等生は嘘つきません」
「あ、また嘘ついた」
バカ正直な優等生は私の方だったみたい。
