それから2日泊まって。 優しく見送られながら私は優馬君の家を後にした。 勇気を出して家に入ると、お母さんが出てきた。 「あ、こ…。どこ行ってたのよ、怪我はない?何があったの?」 すごく久々に見た、『母親』という顔。 他人じゃなくて、母なんだ…。 「何も、ない。」 「詳しく聞かせなさい。」 それから、全部言わされた。 言い終わった時に、涙を流しながらお母さんは抱きしめてきた。