「おい智!
次、体育!」

クラスの丸山くんの声が聞こえた

いつの間にかHRも終わっていた


確か体育は四時限目

どれだけ私は空を眺めていたのだろう


「ま、体育は出ないし
はやめのお昼にしますか……」

私はお弁当、お茶、そして


たくさんの薬が入ったポーチを持って

屋上へ向かった


屋上は旧校舎のを使う

誰もいないからだ