それぞれが色々考えながら帰宅した。
あんまり話していない。
ガチャ
家のドアを開けると
「楓」
後ろから声がした。
「雄大…」
「暇だろ?」
雄大は私の腕を急に引っ張って自分の家へ向かった。
「ちょっと待ってよ!」
わけもわからず雄大の部屋に行くことに。
「大層な彼女をお持ちで」
部屋の床に座るなり雄大が言った。
「な、なんで知って……!?」
そうだよ真田くんと千里と私しか知らないのに…!
「ちょっと聞こえてしまった」
「立ち聞きしてたのね…」
全く…呆れたもんだわ…
「でもそれって…もう佐野は彼女のこと好きじゃないってことだよな?」
「うん…真田くんいわく…」
「…ふーん」
「でも…失恋は失恋だもん。前向く」
「…そっかよく言った」
「私が首突っ込むことじゃないと思うし」
言い切った私を見て雄大がニヤついた。
そして自分のカバンをあさると…
机に勢いよくなにかを置いた。
「ご褒美…」


