本当の「好き」に気づいたとき、



「葵は…容姿端麗で勉強もできる。運動もできて男女から好かれていた。

美男美女カップルっつーわけでクラス公認だった。

最初は可愛かったんだ誰から見ても…葵は」




真田くんは哀しそうな顔をして遠くを見た。




「最初は…」



千里が繰り返す。



「最初はちゃんとお互い好き合ってたんだよ。

俺は安心してた龍輝が幸せそうで」




ごくり、と私と千里は息を呑んだ。




「でも段々葵は変わっていった」



真田くんは昔を思い出すようにめをつむった。