「佐野くんが好きです」 真っ赤に染まる夕日。 吹く風。 私の顔を夕日が染める。 いいえ。この赤は夕日のせいなんかじゃない。 「…え…」 佐野くんは目を見開いて私を見た。 そして沈黙が流れる。 佐野くんは私から目を離さない。 ちょっと…何か言ってよ… 鼓動が高鳴る。 死ぬんじゃないかってくらいに。 二人の間を風が吹き抜ける。 沈黙に耐えきれなくなった私は佐野くんに言った。 「あの…佐野くん…」 私が佐野くんの顔をのぞき込む。 すると佐野くんは口を開けて言った。 「実は…俺さ……………」