本当の「好き」に気づいたとき、



ガチャ…


一気に心地よい風が入ってくる。



私の髪がなびいた。




綺麗な夕日が屋上を染める。




その夕日の真ん中に、佐野くんが立っていた。




「佐倉…?」




あの手紙が私からだったことに驚いているようだった。



「佐倉…なの?あの手紙」



「そうだよ佐野くん…」


一歩一歩、ゆっくり佐野くんへ近づく。



佐野くんは柵に片手をかけて私を見ていた。




そして私と佐野くんとの距離が二メートルほどに縮まったところで私は止まった。





「今日呼び出したのは…言いたいことがあるからなの。

佐野くんに」




心臓が破裂するんじゃないかってくらいドキドキいっている。



二メートルも間があるのに聴こえてしまいそう。



そして私は…