本当の「好き」に気づいたとき、




「少ししたらお粥とか、水とか持ってくるから」


そう言って雄大は部屋を出た。


寝ているベッドは雄大の匂いがした。


小さい頃から変わらない落ち着く匂い。


その時



♪♪♪~



私の携帯がポケットの中で鳴る。



誰…?



携帯の画面を見て驚いた。







「佐野くん!!」




私はベッドから飛び起きた。




どどどうしよう佐野くんだ…。




恐る恐る電話に出た。




「も…しもし?」


【佐倉?大丈夫?】


「うん、大丈夫…」



【有沢には説明しといたから】


「あの…ごめんね。遅刻扱いになっちゃったよね?」


【ん?あぁ、いいのいいの気にすんな】



優しく言ってくれる。


すると電話の向こうからチャイムが聞こえた。



【あ、やべ始まる。

じゃあお大事にな】


「うん…ありがとう」




プツ…と音を立てて切れた。



その瞬間、扉が開いた。