「…楓ちゃん?」
「お邪魔するね新太」
リビングに敷いてある布団に寝ていた雄大の弟、新太が起き上がる。
「新太。寝てろ」
「うん…」
新太は素直に雄大の言う事を聞いてまた横になった。
「悪いな。二階とか行くの面倒だから
リビングに敷いちゃってるけど…」
雄大は色々出しながら言った。
「風邪薬と…」
私はそんな雄大を立ちながら見ていた。
「あ、悪い楓。
楓は…二階来い」
私が二階で寝るなんて…
新太が下に来た意味がないよね。
結局雄大は何かあるたびに階段のぼりおりしなきゃだし…。
ごめんね。
「俺の部屋でいいよな」
と、雄大は自分の部屋の扉を開いた。
「うん…」
「あんま物色すんなよー」
ははは、と雄大が笑った。
「まあ、寝てろ」
そう言うと雄大は扉を閉めた。
雄大の部屋。いつも来ている。
いつもここで勉強している。


