本当の「好き」に気づいたとき、




「じゃあ今日はありがとう!」


雄大の家の玄関先で私は雄大にお礼を言いながら貰ったチョコレートを顔の横にかざした。



「おう。また教えるね」



雄大がドアを開きながら言った。


「送ろうか?」


「ううん!大丈夫!ありがとう」


雄大に笑顔を向けると私は家をあとにした。



住宅街の細道をゆっくりと歩きながら今日の出来事を思い出していた。


佐野くんと近くになれたこと。



学校でしか会えないから一人になると自然と佐野くんの事を考えてしまう。



いつでも話せたらどれだけ幸せなんだろう。





…ん?





いつでも話せたら……?




あっ!!!!



私は佐野くんの連絡先を知らない。



そうだ!!



明日のミッションは佐野くんの連絡先を聞くこと…!!!!



やっぱり千里は気が早いんだ。



まだまだ私は佐野くんの事を知らない。知らないから知りたい。


そして私の事も知って欲しい。



お互いを理解し合えたら…。



そう思っているうちにとっくに家の前に来ていた。



よし…明日!!!



頑張ろう!!



そう意気込んで家のドアを開けた。