本当の「好き」に気づいたとき、



「うん…」



「クリスマスだって!イヴ!」


瀬戸さんが言う。


「そ、うなのか」


へぇ…と、真田くんは一瞬何かを考えていたが、すぐ元に戻り、



「じゃ、学校で…」


そう言って瀬戸さんの腕を強引に引っ張り、私たちから離れようとする。


「あ、ではまた…」


瀬戸さんが私たちに手を振る。


「じゃあね!…あの…

敬語じゃなくていいから!」


私が瀬戸さんに言うと


「…ありがとう…!

バイバイ!」


真田くんは振り返りもせずに、2人は人混みに消えていった。