本当の「好き」に気づいたとき、


しばらく歩くと、鳥居が見えてきた。


近づくにつれ、人が増えていく。


「やっぱり…いっぱいいるね…」

「元日だしな…」


いや…想像以上の人の量。


「わっ」

いろんな人にぶつかる。

「大丈夫かよ?」


人の多さで横に歩けなくて、私の前を歩く雄大が振り返った。

「ごめん大丈夫」

迷子にならないようにしなくちゃ…


「ん」


そう思っていると…雄大が手を差し出してきた。


「え…」


「迷子になられると…こっちが困んの。

ほら」


歩きながら、前を見ながら雄大は手を出す。

「う、うん…」


私は恥ずかしがりながらも雄大の手を握った。


「これではぐれない」


振り返った雄大の私を見つめる瞳が、直視できなかった。