本当の「好き」に気づいたとき、



もう、新しい年になったんだ。

それだけで周りがまた違って見える気がする。

歩き出して少しすると雄大の歩くペースが遅くなる。

「?」

雄大を呼ぼうとしたとき。


雄大はさっきとは違う位置にくる。


まあつまり、車道側にきてくれたのだ。

………


ドキドキするな…そういうの。

恋人って感じがする。

恋人だからこそ、そういう気遣いが嬉しい。


「人、いっぱいいるかな」

雄大が言う。

「いるよ。きっと」