本当の「好き」に気づいたとき、





「あっつーい!!」


五月になった。


春なのに暑くて暑くて仕方ない。


あれからは平々凡々と過ごしてきた。



佐野くんともあれ以来、あまり話していない。


話せなかった。


バレちゃうから。



私の気持ちが。


すると目の前にいる千里が言った。


「入学してから1ヶ月経ったけど…

告白とかしないわけ?もうよくない?」



へ?


「こ、!?」



「早くしないと他の子に盗られちゃうかもよ?」



チラッと横目で佐野くんを見た。



真田くんと楽しそうに話している。


「あれから全然話していないでしょ?

いい機会じゃん?」



うぅ…。


でも。


「そう…だよね…」



いつまでもこうしていてはいけない。



「ま、自分のペースが一番なんだけどさー」



千里が言う。



「も、もう少し…タイミングを見計らって…

行こうかな…って」



私が声を小さくして言った。





「そっか!そうだね。焦りも禁物か!

でも相談ならなんでもしてよね!」



千里がそう言ってくれた。



「ありがとう千里!!」



千里は本当に心強い。