「なにこれ…!」
私の目に映ったのは、それはそれは綺麗なこの街の夜景だった。
「もともとここは高い位置にあるからね」
イルミネーションも綺麗だったけど、夜景も感動する。
車のランプが規則正しく並んでいる。その光に誘われるように、周りのビルが輝き出す。
色とりどりの店の看板もいくつかあり、虹色の噴水も見える。
「綺麗!すごいよ!」
「だろ?」
私は柵に身を乗り出して夜景を見た。
これが…あなたの言うフィナーレ。
なんて満ちているんだろう。
この感情が今の私を駆り立てていた。
「ここに来たかったんだ。楓と」
雄大の身体が私を向く。
そして、鋭い瞳で優しく私を見つめた。
「昔から大切な人とここへ来ること、夢見てた」
…
「えっ?」
今………
私がその言葉を理解するのより先に、雄大が私へ一歩近づいた。
「ゆう……」
「楓」


