楓side
綺麗だった。感動した。ドキドキした。楽しかった。
「ありがとう雄大!」
充分だった。
もう、欲張れないほどに満たされていた。
だから考えもしなかった。
雄大がずっと黙っている理由を。
「帰りは寝ちゃいそうだよ〜」
そして眠気も襲ってきていた。
電車だし…本当に寝ちゃうかも。
…
あれ?
気がつくと人気のない場所に来ていた。
こっちは、出口?
私がキョロキョロしているのに気づいたのか…
「…あと少しだから」
?
何が?
雄大の謎の言葉に戸惑いながらも、ついていく。
そこは少しだけ、高い丘だった。
そして、頂上についた時、目を疑った。


