本当の「好き」に気づいたとき、



雄大side



「綺麗ー!!!」


やっと順番がまわってきて乗れた観覧車。


乗り始めから楓ははしゃいでいた。



「頂上はもっと凄いよ」


「楽しみだな〜」



窓にへばりついて外を眺める楓。


本当は落ち着いてなんか、いられない。


なんて言ったって、密室。


二人きり。


慣れているはずなのに、なんだか落ち着かない。


無言のまま、頂上に近づく。



沈黙を破ったのは楓だった。



「雄大!頂上だよ!」



嬉しそうにこちらを見る楓。


手招きをしている。


それにつられるように、楓の隣に座った。