本当の「好き」に気づいたとき、



「龍輝こそ…佐倉は?」



俺の言葉に龍輝の動きが一瞬、止まった。


「……雄大だよ雄大…」


そして渋々、その名前を口に出す。



「また出遅れたの?」


「んー…まあ…」


ちょっと遅かったなー、と龍輝は机に置いてあるクッキーに手を伸ばした。



「なんだ…お互いダメダメだな」


「そうみたいだ」



嫌な共通点だ。



「どうするの?佐倉…

このままじゃやばいんじゃない?」



俺は龍輝の目を見た。