!? ガシャン!!!!! 後ろのフェンスに思い切り押し付けられる。 私は何が起こったかすぐには理解できなかった。 顔の両脇にある私の腕は佐野くんに掴まれていた。 佐野くんは下を向いていて顔が見えない。 「さ、佐野くん?」 「……今雄大のこと考えてた?…」 え? 雄大… 自分の顔が熱くなっていくのがわかった。 そして佐野くんと目が合う。 その距離は10センチほどだった。 「な、なんで…」 「そんなのすぐわかるよ。 佐倉のことだもん」 佐野くんの瞳は吸い込まれそうなほどに澄んでいた。