「お待たせー!」
遠くから走ってくる千里。
「ごめん!」
「いいよ、待ってないし」
初日から早速千里とお出かけだ。
「冬休み誘われたもんね?
今日は楓の為の買い物だよ」
千里がニヤニヤする。
「あ、そうそう。
クリスマス・イヴなの…遊ぶ日…」
私が言うと千里の動きが止まった。
「えぇ!?」
「…この前…電話で…」
「嘘!クリスマス・イヴ!?」
「驚きすぎじゃない…?」
私が言うと…
「じゃあ尚更気合い入れないと!
服、たくさん見ようね!!!」
千里が私の肩を掴んで言った。
う、うん…
私より千里の方が楽しそうだった。