「わ、私……変じゃ…なかった?」
え?
何言ってんの?
「え、なにが?」
すると楓は顔を上げた。
手で顔を覆っているが、真っ赤になっているのがわかった。
「…雄大の…クレープ…自然に貰えてた?」
!!!!!!
「……恋に奥手は色々逃すって…テレビでやってて…」
「…」
「ちょっと…頑張ってみた…」
「えええええ!?」
私は大層驚いた。
あんなに、あんなに奥手な楓が…。
「じゃああれは…楓が仕向けた…策略ってこと?」
「そ、そうだよ…いつもだったら…
しないし、できないよ…」
楓は相変わらず手で顔を隠している。
何コイツ可愛い!!!!
「ちゃんと…狙い通り…だよ?」
指の隙間から私を見つめる目は、少し潤んでいて。
「凄い…頑張ったじゃん!
自然だったよ」
楓は勇気を出してひと口貰ったらしい。
あれは楓にとっての普通じゃなかったんだ…
頑張った結果だったんだね…
……成長したね…


