雄大side
楓は席を取るためそこに残った。
俺と有沢で注文へ。
かなり混んでいて並んだ。
「んー何にしようかな…」
俺が悩んでいると…
「坂下くん」
有沢が俺を呼んだ。
有沢へ顔を向けると真剣な目で俺を見ていた。
「…なに?」
俺もつられてしまい、声が低くなった。
「焦らなくてもいいけど…
いつ邪魔が入るか分からないからね」
…え?
「………」
俺は有沢から目を離し前を見た。
「……まあ頑張って。
楓泣かせたら許さないからね」
「……な…」
すると
「ほら、順番来たよ」
さっきとは別人のように微笑んで前へ進んだ有沢。
……
楓、お前はいい友達を持ったんだな。
俺が楓を泣かせるわけがない。
初めから、ずっと前から好きで好きで。
大切な楓を。
今度こそ。
…でも…
邪魔が入る…か…
俺は有沢の言葉が引っかかっていた。


