本当の「好き」に気づいたとき、




「へ?」



声の主は雄大だった。




「雄大…何してんの?」




後ろから走ってくる雄大。



「ちょっと買い物。

父さん仕事でさ」




「そっか…」




「ど?勉強」




「ん。まあまあだよ」




普通に会話をしながら歩く。



家まであと少し。




まだ話していたいと、こうしていたいと思うのはやっぱり私だけなのかな。




佐野くんも雄大も、私はいつだって一方通行なんだね。



悲しくなって雄大を見上げた。