「楓ー!あんたの好きなチョコミントあるよー!」
佐野くんが聞き返すのと同時に千里の声がした。
もう目の前にはアイスクリームの屋台があった。
「えっ、本当!?」
チョコミントが大好きな私はテンションが上がった。
でもチョコミントのせいだけじゃない。
佐野くんのせいで少しニヤケが止まらなくなる。
似合ってるよ、って。
佐野くん、好きなんだって。
またひとつ、佐野くんを知れた。
本人はなんの意識もしてないんだろう。無意識に、本当の思いを言っていたに違いない。
きっと私以外にも言っているに違いない。
でも、それでも。
好きな人からそんなこと言われたら嬉しいでしょ?
誰だってそうでしょ?
私達四人はアイスクリームを買った。
「楓ちょーだいっ」
千里が私のアイスクリームをスプーンで少しすくった。
私も千里のチョコレートを貰う。
「チョコレート美味しいね!」
私は千里に言った。
「真田くんストロベリーなんだ!
なんか意外」
千里が笑いながら真田くんのアイスクリームを見る。
「よく言われる」
少し真田くんが笑ったような気がした。
そしていつの間にか前に千里と真田くん、後ろに佐野くんと私、という形で歩いていた。
「佐野くんは?何を買ったの?」
私は佐野くんに聞いてみた。
「俺はバニラだよ
無難だけど一番美味しいな」
佐野くんは美味しそうにバニラを食べている。
「佐倉はチョコミントが好きなんだね」
「そうなの!」
佐野くんと話していると本当に楽しい。
だからあっという間にショッピングセンターへ着いた。


