楓side
雄大の家は何回目だろう。
なのに。
部屋に入った瞬間、すぐにやってくるこのドキドキ。
「お前、赤点取ったことあったっけ?」
ブレザーを脱ぎながら雄大が私に聞く。
「んー…この前1つ…」
「はぁ!?聞いてねぇ!」
なんだかんだ結果は知らせないっていう薄情者の私。
「でもね、現文は97点だったし
苦手な数学も89点だったんだよ」
「じゃあ何が赤点…」
「物理…」
「あーーー…
前回は数学に時間かけすぎたかー…」
雄大は腕まくりして床に座る。
「何立ってんの?
座れよ」
「あ、うん」
私は雄大の前に座った。
「物理か…」
「…雄大はテストどうなの?」
「んー。前回は100点2教科であとは90点以上」


