本当の「好き」に気づいたとき、



「まあ…雄大のことも何気探してたんだけどねー」



へへ、と照れ笑いする楓が可愛くて。



「そっ……か…」



楓からしたらその言葉に、きっと意味はないんだろう。


でも。


ああ。探してくれていたのか。



それが嬉しくて俺はつい、楓から顔を背けた。




そして俺らの間に会話がなくなる。







「……今日花火やるんだってね」




「あー…生徒会もよくやるよな」



楓が言い出した花火とは、生徒会主催、文化祭のフィナーレのこと。