本当の「好き」に気づいたとき、



次の日から学習旅行の色々を決める時間が多くなり、佐野くんと2人で作業することも増えた。


雄大と勉強することなど、忘れていた。


雄大もきっと忘れている。




話しかけてこないから。






今日は回るところを決める日だ。


「こいつは真田陽介。幼馴染みだよ」


佐野くんが私達に紹介する。


班は大体四人。

佐野くんと私、千里と真田くんで行くことになった。


「まあすこーし無愛想だけど仲良くしてやって!」



佐野くんが真田くんの背中をポン、と叩いた。


「うるさいな」

真田くんが迷惑そうに佐野くんを見る。


ほ、本当に幼馴染みなのかな…?


私の心配をそよに着々と準備は進んでいった。