本当の「好き」に気づいたとき、



午前中。



お互いまわる約束もしないままだった。




私と千里は盛り上がる昇降口前に来ていた。




…朝から雄大を見ていなかった。




「バナナチョコあるよ!」



「…ん?え?」




千里の言葉にも反応できなかった。




「あんた…そんなに気になるなら言えばよかったのに」




「…はい…」




そうだよね。



こんなに気になるならーーー。




そのとき



「楓!!!」





「へっ!?」




千里が大声で私を呼んだ。