本当の「好き」に気づいたとき、



千里side



放課後、楓と佐野くんはクレープ屋に行ったみたいだった。




佐野くん…一体…。



一人考えながら廊下を歩いていた。




すると。





「あ、坂下くん!」





隣の教室から坂下くんが出てきた。



「有沢」



坂下くんがこっちに向かって歩いてくる。




「あれ?楓…は?」



私の教室を覗いたりキョロキョロしたり、楓を探す坂下くん。




「今日ウチ来るなんて言わなかったからてっきり有沢といるのかと思った」



ああー。



まだ楓を探す坂下くんをかわいいと思いながらも私は現実を突きつける。



「佐野くんとクレープ屋行ったよ。

二人で」



「え!?」



坂下くんの声が大きくなる。



「佐野くんが楓を誘ったの。

あの人…どういうつもりなのかな」




「…」




坂下くんは考え込んでいた。



「ねえ坂下くん」



「ん?」