本当の「好き」に気づいたとき、



クレープ屋には高校生が少しいた。




カップルだったり友達とだったり。





…カップル。


…友達。





佐野くんとは、友達。




「佐倉?」



「えっ、あ、ごめん」



ボーッとしている私に佐野くんが呼びかけた。



「今日は奢るから」




「えっ!?

わ、悪いよそんなの!」




おおお、奢りだなんて!




「いいの。

今日は俺が来たかったんだし」





「で、でも…」




「いいから!」




佐野くんは言い張る。




「じゃ、じゃあお言葉に甘えて…」




「うん!」




佐野くんは笑顔を見せた。



その笑顔に女子たちが振り返る。




うわ…すごい。





「じゃあその代わり、次は私が奢るから!」




「え?いいの?」



「うん、約束」




私は小指を出した。



「約束…ね」




佐野くんは優しく微笑むと小指を出した。