「本当に?」 佐野くんはさらに顔を近づける。 ち、近い… 相変わらず王子様のようなイケメンっぷりで。 「う、うん…」 「ねぇ…」 今日の佐野くんは何か変だ。 どこか寂しそうにしている。 「前に話したクレープ屋、今日行かない?」 ん? ああ! そんな話した! 「行きたい行きたい!」 佐野くんからのお誘いか~。 久しぶりだなー。 「じゃ、そういうことで」 佐野くんは席に戻った。 その途端、千里が小さな声で聞いてきた。 「ちょっとちょっと! 2人で行くつもり?」