楓side
「あ!」
私は思いついた。
「水族館なんてどうかな!」
千里の肩を叩いた。
「あー!いいんじゃない?」
水族館なら落ち着いてるし静かだし雄大もきっと…。
「雄大と?」
「そう雄大と!
…って、佐野くん!」
いつの間にか佐野くんは帰って来ていた。
「へぇ…雄大とねー…」
「な、なに?」
「ただの幼馴染みじゃないんだ?」
佐野くんは私の顔を覗き込んだ。
その目はどこか切なそうで。
哀しそうで。
遠くに行ってしまいそうな目だった。
「お、幼馴染みだよっ…」
自分の言葉なのに。
突っかかる。


