「なる!なる!一緒なる!」
私は慌てすぎていた。
私がそういうと
「よかった」
安心したように佐野くんは笑った。
そして女子は諦め、他の人と組み始めた。
ざわざわしながらも全員が班を決め終わった。
「よし、じゃー職員室行くか」
「う、うん」
二人で教室を出て廊下を歩く。
佐野くんから少しいい匂いがした。
実行委員にならなかったらきっと佐野くんと同じ班じゃなかったね。
よかったー。なって。
静まり返った廊下を歩きながら私は佐野くんをちらちら見ていた。
そのときいきなり佐野くんはこっちを向いた。
「なんで佐倉、実行委員になったの?
なんかそういうタイプだとは思わなくて…」
あ、あぁ。
なんでだ?と、頭にはてなマークを浮かべて私を見る佐野くん。
「えっ、それはね…
ほら、やりたい人なんていないじゃない?
このままだとみんな困るかなって…
それでいつも結局失敗するのにね」
はは、と私は笑ってみせた。
そう。善意で動いてるつもりなのにいつも失敗して失望される。
それがオチだ。
私はつくづく使えない…。
「大丈夫。俺がいるから。
失敗なんてさせないしカバーするし
佐野くん…。
「やっ、でも本当に使えないので…
私のことは構わず…」
遠慮がちに言うと、
「ほっとけないな、佐倉は」
そうしていつもの笑顔で笑った。
ほっといてよ…期待しちゃうじゃん。
私のことなんてほっといてよ。
そう思うのに気にかけてくれてるのが凄く嬉しくて。
赤くなって俯いた私はそのまま歩いた。
佐野くんの顔なんてまともに見れなかった。
「で、決まったんで」
「おー。佐野が実行委員なら安心だな」
担任は行った。
うわ…職員室のクーラーめっちゃ効いてる…
「じゃーこのしおり、放課後全部ホッチキスで留めといてくれ」
「は!?」
と、先生は私に大量のプリントを渡した。
「頼んだぞ佐野、佐倉」


