本当の「好き」に気づいたとき、



雄大side



楓に誘われるなんて。



驚いた。いつからあんなに変わって…




昨日のことを思い出しながら日差しが差し込む廊下を歩く。



ちょうど楓のクラスの前を通ったときだった。




「雄大く〜ん!!!」




げっ!!!




後ろを振り返ると…



そこにはピンクの髪止めをした山口がいた。




「…なに」




冷たく返す。



「雄大くん…いつでもいいから杏里と遊んで!」



はあ?


なんで俺がお前なんかと…



鋭い眼差しを向けるといきなり山口が腕を組んできた。



「おい!?」



「雄大くん釣れないんだもん。

杏里、悲しいなぁ…」



力を強くする山口。



「離せ…っ」




「じゃあ、杏里と遊んでくれるの?」




「それは無理」



即答した。


それを聞いた山口は涙目になる。



「なんでええ!」



その声がものすごく大きかった。



「とにかく離せって…!」



なかなか離れない山口。









「雄大?」