雄大との帰り道。
なぜか落ち着かなかった。
…
「楓からなんてレアだな」
ははは、と笑う雄大。
「…そうかな…」
この道は通ったことあるのに。
なにか違って見えた。
ここら辺で一番大きな家の門も、
コンクリート脇から生える草も、
歩道に集まるノラ猫たちも。
何もかもがキラキラして見えた。
一体…どうして?
不思議ね。雄大。
一人でここを歩いてもこんなことなかった。
前に雄大と歩いたときだってなかった。
じゃあどうして今、こんなにも違うの…
すると雄大が私の方を見ていった。
「俺の誕生日、楓にあげる」


