「ねえ楓ちゃん」
いきなり山口さんが私の名前を呼んだ。
「な、なに?」
いきなり呼ばれて私は戸惑った。
すると…
「楓ちゃん…雄大くんと幼馴染みなんだって?」
どんどん低くなる山口さんの声。
「え、うん」
雄大から聞いたんだ、きっと。
「雄大くんのこと…どう思ってる?
ただの幼馴染み?」
……え?
私の頭がパニックになる中、山口さんは続ける。
「私…雄大くん狙ってるの」
!?!?
ねねね、狙っ…?
いやいやいや…
だってあなたは…
「彼氏…いるんじゃないの?」
私は躊躇なく聞いた。
その言葉に山口さんが反応し、私を睨んだ。
「…手に入れたいものは…
逃がさない主義なの」
背筋が凍った。
頭…おかしいこの人…!
「龍輝くんは…無理だったけど…
雄大くんは…ね」
な、何この人!?
「彼氏っていう彼氏はいないわよ」
どんどん喋り続ける山口さん。
話しているうちに倉庫に着いた。
倉庫に入ると山口さんは振り返り、私を見て言った。
「だから…邪魔しないでね?楓ちゃん」


