本当の「好き」に気づいたとき、



「あのね、私は楓の味方なの」



有沢が頼んだ紅茶を一口飲んだ。




「だから教えて欲しいの。

佐野くんが…何を考えているのか」



………。



「ねぇ、聞いてんの!?」




有沢の声が大きくなる。




「ねぇ、陽介」







俺は目をつむった。




そして少ししてまた開く。





「お前は佐倉の味方なんだろ?」




「そうよ」




有沢が俺を睨む。




「…だったらさ、」




俺は少し身を乗り出して有沢に顔を近づける。







「俺は“龍輝の味方”ってわかんない?」








「…」


有沢は表情を変えない。




俺はイスに座り直してまた言った。




「それに、俺は知らないねそういうの」





そう言うと有沢は席を立った。